6月中旬にクーラーから冷気が出なくなり7月4日まで取り付け工事ができない出来事が! 暑さとの戦いを3週間弱。 今思うとあの頃で良かった、、、。 ここ最近の気温だったら大変でしたね。 数日前の三浦半島の気温(駐車してある車の前)が40度! 本当になるんだ〜40度。

タイトルがクロムエクセルですが、、、
先日完成したkudu革の長財布を少しだけお知らせします♪
普段遣いにちょうど良いスエード感のオータムスパイスカラーの長財布が完成。
最後の1個となります。
kudu革の品質状況はブログでも紹介してますが購入をためらう状況です。
購入者様から財布を持った印象や使い心地の嬉しい感想をいただいてます♪
STORES by rolleirollei -online shop-


数年前に購入してあった厚みのあるクロムエクセルの丸革があります
暑さに負けていた今年の夏前半でしたが「気分を変えてバッグ作り」してみようかと思います!

黒いバッグはカッコイイです!
過去にはこんなバッグを作ってたんですね〜






クロムエクセルを仕上げるときには必ずひっくり返すときにできるシワが残ります。 クロムエクセルという革は硬すぎない弾力のある革なのでプエブロレザーより楽にひっくり返せますが、気になるシワをどこまで付けないで仕上げられるかが気になるところ。 さぁどうするバッグのカタチ。
僕のバッグ(プエブロ)はコレ

妻のバッグ(プエブロ)はコレ

妻のバッグは中の入れる物からサイズを割り出してるのでまさにオーダーバッグ! なんだか可愛いフォルムでありながらカッコイイ! 毎日持ってるのでエイジングも良い感じ。 革も柔らかくなってキズとかすぐ消えちゃいます。
クロムエクセルで作るバッグはコレで決定!
クロムエクセルって経年変化するの?
アメリカで作られているクロムエクセルは少しワイルドなエイジングをしてきます。 バッグが擦れて赤茶っぽい色の変化やキズが付くと茶肌が見えてきます。
↓こんな感じ(一番最初に作ったクロムエクセルバッグ)

クロムエクセルを丸革で購入すると裏面にスタンプが押されてます。 そこの部分を作品として切り出すクリエイターが多いです。 今回の革は端の方にスタンプが押されていたのでどうしようか悩みましたが、、、。 昨日まで長財布を作ってたので自分の財布作ってみる? 勢いで切り出してみました。
ン〜、カッコイイのは確かだと思いますが、、、

バッグ作りの前に財布を仕上げてみよう!
バッグも同時進行で製作中!
革の厚みが2.6mmあるのでとてもモッチリ
財布には向かないのかな、、、
財布=革を薄くして重ねていくんでしょうね
クロムエクセルはオイルの含みが多いので厚みがあるのに柔らかいので財布でも?
バッグの持ち手を接着して貼り合わせた印象は、、、
良いと思うな〜♪ グイグイ締めて縫ってみようかと思います!

長財布が仕上がりました!
クロムエクセルはカッコイイですね。 革が変わるとフォルムというか財布としての佇まい(雰囲気)が違って見えます。 丸革の端の方で切り出してるので厚みが薄いかな〜と思ってましたが2.4mmはありました。 財布だと通常1mm弱とかで作るのかな〜。


革が違えば縫い方も、、、 少し意識してます
クロムエクセルレザーはオイリーなので手に馴染むのが早いと思います。コインケースもプエブロレザーだと馴染めませんでしたが大丈夫そうです。 そんなにコインの枚数はいりませんけどね。 赤茶けてきたらさらにカッコイイでしょうね〜。
自分用に、、、 そう思って作りましたが多分使わないだろうな。
ギャラリーをタップ(クリック)してもらえれば一枚づつ観覧できます















バッグの方も丁寧に作ってます!
すごいもっちり感でどう仕上がるのか楽しみ♪

昨日、YouTubeで韓国のクリエイターが作るボストンバッグを見て思ったこと、、、
とても丁寧に手際よく各パーツを切り出して貼り合わせてました。裏地も貼ったりして完璧。持ち手は貼り合わせガイドとなる型紙とかもあって『何個作っても全く同じに作れるんだな〜』と、、、 ミシンも経験というか技術がいるんだろうな〜って、早く仕上がってイイな〜なんて思いました。
工業用ミシンでダ〜っと縫って、アールのところはカッタンカッタンと歩くようなミシンで丁寧に縫い上げてました。 そんなきちんとしたバッグの需要があるんでしょうね、、、。
ハィ! 僕のバッグにいきましょう♪
パーツをコツコツと手際は良くないですが思いつくまま仕上げてあります。 マニアルとか無いので次なんだっけ?な作業です。 次回はいよいよバッグのカタチに貼り合わせます!
今回のクロムエクセルで作るバッグはリベットを逆に付けてます。 このリベットの打ち方はどちらを表面のするのか諸説あります。 僕は今回のように「打ち付ける方を表側」にするのは初めてです。
リベットには真鍮製が多いですが、心中にも硬さがありプエブロレザーやkudu革を使用したバッグには販売店オリジナルの硬めの真鍮を好んで打ってます。 なぜかというと、、、とても綺麗な加工がなされていて高級感がありシンプルなのに素敵だから。
今回のバッグで使用したリベットは真鍮が柔らかくヘッドに模様がなされているタイプです。 クロムエクセルはエイジングした時のイメージに合わせてリベットも、、、 と思いつきました。
鍵ホルダーです。
いつもは好んでkudu革で作りますが、今回はバッグと同じクロムエクセルで。 ナンバーロゴもタグではなく直接打ちました。 320個目の作品ということになります。

全て準備OK!
バッグのカタチに貼り合わせていきます
結構締め上げて縫ってます。
仕上がりをイメージしながらココだけは、、、な箇所がいくつかありますから。
革の厚みがあるけどクロムエクセルはギュ〜っとなるので縫ってて楽しい!
なんと、貼り合わせたら5.5mm! 分かる人には分かるこの厚み♪

ちょっと休憩♪
ミネルバボックスレザーの経年変化(エイジング)について
バッグの方がまだまだな印象ですがチャームがとてもステキな色艶になりました! 調べてみると「含まれているオイルがにじみ出ることで変化する」とあります。 チャームやキーホルダーの場合「握る」という行為がエイジングを早めているようです。
バッグやポーチ、マルチケースの場合は中にどれだけの物が入っているか、持ち方や使い方、取り出し方で経年変化が現れる時間が違うらしいです。
だったらキーカバーで試してみよう!
あれだけステキな色艶になるんだったら鍵につけたらすぐ変化するはずです♪
、、、妻から一言。
キーカバーにロゴいらないじゃない。

半分縫い上がり思ってたより楽しい。 だいぶ締め上げながら縫ってます!
手縫いの良さは「アールにしたいところ」や「ここは少し押し出したい」とイメージしてるところを意図的に調整しながら縫えること。 好みを作る感覚というか拘りかな。 自己満足ですね。 革なんだから仕上げに押し出せばいいのでは? そんな声が聞こえてきそうです ^^;

底の面を作らずボディーを一枚の革にすると好みのカタチになります。
置くことを考えるより持つことを優先させたフォルムなので「ぜひいろんな持ち方を鏡で見て欲しい」です。 きっと何か良い自分が写るはず♪

クロムエクセルレザー(Chromexcel)は、100年前に開発された手法で選び抜かれた原皮を“コンビなめし”という方法でなめしてあります。 牛脂、蜜蝋、植物性脂,魚脂だったかな? 計4種類以上の油脂をブレンドし特性オイルを塗りこみ皮革に浸透させた牛革がクロムエクセルだそうです。 キズをつけると茶肌が出ますがそれも風合いとするか、、、修理して元の色に戻すか、、、 大切なものをどう持つか楽しめる革だと思います。 使い込んでる味にあるエイジングしたバッグもカッコ可愛いのでは♪
仕上げまで投稿しようか迷う、、、

バッグのボディーが縫い終わりました。
だいぶ締めて縫ってるので縫い糸の外側が斜め上の跳ね上がるように見えます。 この状態で縫い終わればひっくり返したときのフォルムが期待できます! 床面には巻いたまま放置していたオイル染みがハッキリ出てますが大丈夫です。 表面に影響してませんし使ってるうちに馴染んで同じ色になる?と思います。
コバ処理をします。
毎回書きますが、ココにすごい時間をかけてピカピカに仕上げるクリエイターがたくさんいらっしゃる。 僕はできませ〜ん ^^;

さぁ! ひっくり返します。
ビクビクしながらも根拠のない自信もあり無事に完了。
良いと思います♪ なんだか良い。
明日は持ち手を付けて完成です
妻のプエブロバッグと比べてみる
左がプエブロレザーで右が今回作ったクロムエクセルレザー
プエブロレザーは使い込んでいくとザラザラした表面がエイジングして艶が出てきます。
クロムエクセルレザーは最初から光沢のある独特な黒です
最初はオイルを含んでますので指紋が残るような状態ですが数カ月で馴染んできます。
クロムエクセルはこれ以上光沢のある艶にはなりません。
逆に赤茶色にエイジングしてきます。こすれた傷もそのまま残るので男前な持ち味を楽しめます。使い込んだバッグ、、、 そこが良いです。

茶色い肌が見えてるのも特徴です。
こば処理しててこの見え方ですからアメリカっぽい?そんな雰囲気かな。

プエブロレザーとは違う革の弾力がサイドのフォルムに出てます。このフォルムがタグチが作るバッグの特徴です。
ひっくり返すときに多少のシワが入りましたが仕上がりは良いです! バッグの中の容量もそれないにありますので女性でも男性でもカッコよく普段使いにも持てるのではないでしょうか♪
欲しい方いるかわかりませんが販売する予定です!
久々の黒いバッグを作った話でした。




































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