田中様へ
kudu革への質問ありがとうございました
タグチの方がなかなかうまく説明できず申し訳ありません ^^;

まず最初に「今回欲しい商品が１級品のkudu革で作れるのか？」という質問ですが『僕が取り扱っているkudu革は全て１級品として購入（仕入れている）している革です』

過去のブログ「kudu革について」　でも説明を書いてますが分かりずらかったですね。

google検索で「kudu革財布」もしくは「kudu革バッグ」と検索してみてください。　検索結果はkudu革の荒々しい革肌の方が表面の作品ばかりだと思います。（スエード面とは逆の面）

「kudu革とはアフリカに生息している野生動物のみから製造される革です」

キズ、凹み、は当たり前のようにあり、鎌跡のような深い傷跡も多々あります。それらも付いてる状態で１級として日本に輸入されています。

今回仕入れたkudu革のブラックです（下の画像をご覧ください）
こちらの面を作品として使うのが一般的です。　この状態で穴もキズも少ないとても良い１級品となります。

製造するタンナーはスエード面を基準にしてないと思います。スエード面は底面（とこめん）となりますから「財布やバッグを作るには裏漉きといって、このスエード面を削り落として厚みを均一にするのが通常」です。

ご存知の通り、裏漉きをしないで現行の厚みのまま作品を作っているのがタグチです。

、、、ということは
製造会社はスエード面を動物から革を剥いだ（はいだ）後処理としてスエード（起毛）の長さが決まると思います。　kuduの革の特徴がスエードが美しいということなんです！　スエードの、起毛の長さはおまけ見たいなことで、でも、その美しさを僕は作品にしたい！　そう思い「kudu革をたくさん見させてもらって購入している」ということです。

下の画像をご覧ください。
全て１級品として届いたkudu革ブラックとして届いた画像です。　スエードの長さが違うのが分かると思います。　作り手の好みと購入者様の好み、様々だと思います。

下の画像をご覧ください。
今回届くkudu革ブラックのスエード面です。　ご質問された「今回届く革は１級品ですか？」ですが『購入店にある７枚の中からタグチの希望を全て伝えての７枚の１級品の中から選び出された１番厚みがあり、キズがいちばん少なく、スエード（起毛）の長さがいちばん長く、撫でた時に色変化がある革』を革担当者が見つけてくれてます。

kuduはそんなに大きくない動物で僕が納得にいく箇所（部分）を拾い出してバッグを作るとしたら１個しか作れないでしょう。　そういう意味でもとても希少な動物です。

田中様が今回購入したい商品と過去のkudu革ブラックの作品を比べてしまったら絶対叶わないと思います。特にバッグに使用していたブラックは素敵なスエードばかりです。　当時は普通に僕が勝手に言っている特級品が見つかってましたから。

下の画像をご覧ください。
この３点は素晴らしいブラックです

下の画像をご覧ください
僕が出会えたkudu革ブラックの最高作品です！Lot#162
こんな素晴らしいブラックのスエードは今後も出会えないと思います。　撫でると光沢がありスエードを立てると深みのある黒が姿を見せてくれます♪

オータムスパイスも説明させていただきます
下の画像をご覧ください。　どちらも１級品です。　細かな説明はいりませんね。

下の画像をご覧ください
前回投稿した「スマートキーケース」の革です。ステキです♪

下の画像をご覧ください
僕が過去最高と思っているkudu革のオータムスパイスです。
先ほどのLot#162と同じで、今後出会えることはないと思う特級品の革です
Lot#198 , Lot#212

kudu革のスエード面の説明　伝わったでしょうか？
なかなか上手に説明ができなくてすみません ^^;
タグチが思うところの好みと仕上がり、スエードの表情なんです。
ご検討いただけたら嬉しいです。

長財布のサイズをご質問されてましたよね。
１千万円札が入るサイズです！　フフ
パンツ（ズボンともいう？）の後ろに入れたら座れません！　フフ
スーツの上着に入れたら凄い体の人に見えます！

男性の方の問い合わせが「サイズを教えてください」が多いです。
財布をコンパクトに作るのが革職人たちのテーマでもあるようです。
僕はそっち側の作り手ではありません。ご理解いただけると嬉しいです。