BOSE1701 オーバーホール(修理)etc メモ

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BOSE1701

この投稿は2022年にパスワード保護した投稿です
期間限定で表示いたします

2022/09/27 投稿開始

お問い合わせありがとうございました

メンテナンスを始めると「ど〜しても写真を撮ってしまいます」
ブログのタイトルが寫眞の音ですから ^^;

何やら気になるところも見つけたりして
〇〇様にはせっかく声をかけていただいたので
できる範囲で進行状況をお伝えしたいと思います

「どんな感じで進んでるのかな?」と
気になったら見にきてください♪

昨日仕上がった1701の方ですが
今日、明日と連休のため自宅で鳴らして見ます
(木曜日から8時間連続可動して不具合がないか確認)

いつもそうですが3日目ぐらいから音が変化します

購入者様からも言われますが「アンプが温まるとグッ!音がよくなる」との感想もあります

新品のコンデンサ類が蓄電されると変化があるようです


↓ 今日から始める基盤です
そこそこ汚れてますね。油環境で使われてたのかな?

↓ ICの文字から発売当初の製造部品だと判断できますが
購入者が基盤をいじっている形跡があります
赤い矢印の「マイクロインダクタ–」です
なんのために取り付けたのか?
この部品はパワーサプライの基盤にひとつだけ付いているもので見つけるのも困難な部品です

基盤の裏にアース線をハンダつけしてるのはよくあります
当時、マニアの間で流行っていたのでしょうか?

↓ 投稿が逆になってしまいましたが外観はこんな感じです
出品前の状態です。キズなどのリペアは必ずしてますが新品みたいなのははなかなか ^^;

↓ シリアルナンバーです Lot# 45F040296

↓ 音源が入る先ほどお見せした基盤です
全ての1701は30年以上経過してますので汚さはこんなもんです

↓ 今回は、まず最初にトランジスタと電源スイッチからメンテナンスしていきます
トランジスタに触れるコードが熱で不具合が起きないようにビニールテープでガードをします
ほとんどが黒のテープが片方に貼ってあるのですが
これ、貼ってませんね

↓ 電源スイッチ裏側です
必ずフィルムコンデンサの交換とハンダ付け直しをします
ハンダは全てKESTER44という音響用では有名なハンダです
ココはノイズ対策にもなるので丁寧に作業します

↓ 基盤側も全てハンダ見直し
もちろん裏側もキレイにハンダ付けと清掃済みです

↓今朝はここまでです
次はボリュームスライダーの汚れ取りです


9/28 追記です

↓ 今日は大切なお知らせがあります
「何か不具合があれば、、、」とお伝えしてましたが
2点不具合がありました (>.<“

ひとつはボリュームスライダーです
音を出さない状態(音楽を聴いてない状態)でボリュームスライダーを左右に動かすと
小さなノイズ(世間で言うガリではないです)が出ます
チッ、チッ、という小さな音です

過去の出品詳細にも記載がありますが
「音源を再生中にはノイズ(雑音)は入りません」

下の画像、左が清掃前です
だいぶ汚れていて真っ黒です

右の画像が接点復活剤で清掃後にグリスアップした後です
無水エタノールで汚れを落とす人もいるようですが
新品のようにキレイに追い込むと『音切れ』につながると思ってます
また、スライダーが滑る箇所なので『レールが削れている?』ような箇所も多々あります
経年変化で汚れや油が固着してしまい、無理にスライダーを動かすことで起きてしまうのでしょう。

↓ 基盤のハンダ付けはキレイに仕上がってます

↑ この時点まではよくある状況です

↓ 2点目の問題点です
これはまれにあることなんですが、、、 ほんとまれに。

前回の投稿でお伝えした「RCAプラグが乗る基盤裏に何やら部品が貼り付けてありましたよね」
よくよく見ると「基盤配線にも加工がしてありました」

そこで三つの基盤番号を調べて見ると『6V → 3V』の出力スイッチがないタイプの基盤が組み込まれていました。 背面パネルは切り替えスイッチ付きの1701でしたので『誰かが内部組み替えをして』いたと言うことになります。 

過去に2回ほど経験があるのですが、、、ヤフオクやフリマの怖いところです (>.<“

下の画像のような背面パネルのBOSE1701です

↓ 、、、と言うわけで こんな時のために必ず用意してあるストック品を使用しました♪

全てできる限りオーバーホール済ませてあります
まずは音源が入る基盤ですがオペアンプ(部品です)ご存知ですか?
とても大切な部品ではあるのですが製造年としてはビンテージ扱いされるそうです

もちろんBOSE1701は1980年代発売ですからオールドモデルとなります
この頃はバンドブームでもありエレキギターのエフェクターなどにも使われていたオペアンプが組み込まれています。

そのオペアンプが「 2041DD JRC 」と言う型番なのですが
この部品に不具合が起きると「片方音が出ない」現象が起きます

なるべく当時のビンテージ感は残しつつと思ってるので『このオペアンプだけは使えればこのまま』にしてありました。

今回のこの基盤は次世代型(といっても現在は廃盤品の型番)に交換してあります

4558DD JRC という型番です。末尾に8B38と印字がありコレが良い部品らしいンです!

交換部品は全て赤いマーキングがしてあります

↓ 最重要部品のIC4813が乗る基盤です
過去にたくさん試しながら見つけ出した電解コンデンサの配列です
純正品は1社のコンデンサを横並びについてますが
僕のはなかなか希少なものも組み込まれています
まぁ、自己満足なだけですけど ^^;

↓ パワーサプライの基盤です
この大きな電解コンデンサは純正品は必ずSMGというメーカーのものが付いてます

純正品の印象としては「太い音が出せる?」「まろやかな音?」そんな印象です
101MMで音を鳴らすための回路設計が1701なのでイコライジングも納得がいきます

僕も最初の頃はSMGを使用してました
101MMGで鳴らすことで迫力も出ますし満足できると思います

東進工業の噂を知り画像にあるTK35v4700uFを取り付けるようになりました
わかる人にはわかる「とても気持ちよいカッコいいです音」になります♪

↑ 手前の茶色いコンデンサーも希少な音響用仕様です

↓ 組み込んだ画像です
ここまでお見せするのは専用ページを作った方のみです
内緒にお願いいたします m(__)m

↓ キレイに組み込むのは少しコツがいります
生産ラインでやっていたと思うと大変さと「販売品の雑さ」を感じます ハハハ

↓ STK4813 この部品が当時のストック品で神奈川県の一人からしか購入できません
とても高価なお品物です

↓ 基盤側はこんな感じです
全ての基盤でランドの剥がれもなくキレイです

↓ スピーカーコードが入る裏側です
ここもグニャグニャな状態で下蓋に取り付くトランジスタにこのコード類が押しつぶされているのが多々あります

↓ ボリュームスライダー付近です

↓ 電源スイッチ基盤です
ヒューズも交換済みです

↓ トランジスタは清掃だけです
よくある症状として「無音状態で小さくジ〜と鳴ってる」のが多いのですが
コレは大丈夫そうです

↓ ボリュームスライダーが動く下側のスポンジです
交換前のほとんどが経年変化で触ると粉のように崩れ落ちます

↓ ココからが完成品の外観ですが「やはりキズというよりも塗装浮き」がありました
タッチアップペンを駆使して補修はしてありますが「どうしても気になる箇所」が出てしまいます

正面からご案内します

↓ 正面右側

↓ 背面はこんな感じです

↓ RCAプラグ差し込み

↓ 裏側が修正箇所が多いです
アンプを置かれていた環境でこんな状態は多々あります

↓ 特に裏側の左がひどいです(通常は見えないンですけどね)

↓ 見方によっては修正跡が気になる人もいますよね
最初にお伝えした通り「新品のような状態の外観は奇跡に近い」です
内部に関しては「できる限りのメンテナンス」はしてありますが
小栗様のお考えで購入を再度検討してみてください

「30年前のパワーアンプをリフレッシュして販売」ですので
今回はこのような結果になっております

これから5日間のエージングを二台同時に行います

何か音の不具合が出ないか、基準温度以上にならないか、など
8時間連続可動をしながら職場で確認を進めます

本日よりオリジナルケーブルの製作を開始いたします

また、連絡いたします


28日 12:18追記

↓ BELDEN8412を使用したRCA to RCAプラグケーブルを製作
RCA to RCAケーブルの作り方の投稿がないんですね←自分でも?

コレが最後の製作かもしれませんのでメモがてら残しておこうと思います
(この内容は後から投稿するかもしれません)

BELDEN8412はエレキギターやベースのシールドとしても有名です
今回使用のRCAプラグは差し込み口径の狭さや緩さを調節できるので
差し込む時に基盤に負荷を与えなくて良いです

何より製作途中でとても楽な機能も備えてます

↓ BELDEN8412ですが若干太さが違うものが存在します
ロゴの印字も少し違うのかな?
サンプルの長さにカットして間違えないようにセッテイングします

↓ この糸をギリギリのところでカット

↓ アースと白を一緒にして黒と二本にします

↓ BELDEN8412とほぼ同じ太さの圧縮テープを3cmにカット(4本作ります)

↓ ただ押し込むだけでは入らないので圧縮テープの中にシュッとシリコンスプレーします
ハンダ付けするとプラグから熱が伝わり圧縮テープはケーブルにピタッとします

↓ 黒い方の先がしっかり奥に当たる位置で固定します
この固定するネジがとても作業をやりやすくしてくれます
(一般的にはケーブルをプラグ側でカシメて固定します)

↓ プラグ4個の固定ができたらハンダ付けです
このハンダ、、、KESTER44ではありません
NASAが愛用している非塩素系高性能の噂のハンダです
だいぶ高額なお品物、、、
音が良くなるのか? まぁ、自己満足ですね ハイ

↓ 全てのハンダ付け完成です
(ハンダ付けした部分はノイズ対策保護のため圧縮テープで隠してあります←画像なし)

↓ ハンダ付けした部分はノイズ対策保護のため圧縮テープで隠してあります

↓ テスターで通電確認

↓ 完成です
白いプラグの方にBELDENの印字が付いてます
(その辺は考えて作ってます♪)

↓ まずはRCAケーブルを作っているときに小栗様用二台(4スピーカー)で聴いてた感想ですが
赤い矢印の組み合わせなので『かなり良いです♪』、、、かなり!です♪
リスニング環境にもよると思うのですが最高の組み合わせなんですよね〜♪

↓ 今回の2台を縦置きしてオリジナルケーブルを接続してみます

↓ 後ろはこんな感じです
プラグの黒いソケットの締め具合でアンプ側への差し込みが「きつかったり、ゆるかったり」します
ご使用の際は届いた状態で差し込んでみてください
アンプ側に負荷がかからない程度のしてあります

↓ 先ほど書いた「考えて作ってます」です
上からBELDEN8412が見えるようにしてあります
誰も後ろなんか見ませんけどね ^^;

↓ 明日かな?
3.5mmステレオミニプラグ to RCAプラグ変換コードの製作します


↓ 29日 18時追記

本日から職場にてエージングを開始してます

↓ ケース交換の件です
先ほど細かなキズを補修してあります
無傷の状態は奇跡に近いので「このくらいならだいぶキレイ」だと思います

今日は以上です
ケースの交換はもう少しエージングをしてからにします
何も不具合がないことを確認してからの方が再々度分解は大変なので。


↓ 30日 追記

3.5mmステレオミニプラグ to RCAプラグ変換ケーブルの製作です

↓ 昨日から作業してますが「試行錯誤してます」
作業台がこんなになることは珍しいです ^^;

↓ 作業工程をしっかりと記憶するために写真を撮りながら作っていたら35枚にもなってしいました
このBELDEN88760のケーブルはとても細くて固めです
プラグへのハンダ付けもなかなかの細かさで少しコツも必要
こちらでは全て載せられないので数枚だけ写真をお見せしますね

↓ 重要事項です! 必ず覚えてください
3.5mmステレオミニプラグ to RCAプラグ変換ケーブルの『RCA側をアンプに差し込むときの注意事項』

画像のように『赤と白( RとL )を先だけ差し込んでおきます

↓ 上の画像の状態から片方づつ差し込んでください
片方づつ別々に差し込むと「二股に分かれている二本のケーブルが硬い」ので折れる(曲がる)可能性があります

RCA to RCAケーブルでお伝えしましたが力任せに押し込まないでください
まっすぐ差し込むイメージで! これ大事です

↓ ステレオミニプラグ側です
最近のiPhoneだとさらに変換コードが必要ですね

明日にでもケース入れ替えを予定してます
画像が撮れれば報告させていただきます


↓ 10/1 5:45 追記

昨夜、ケースの交換を済ませてあります
上蓋を外して基盤を取り外していきます

↓ とてもキレイなケースに交換するので「ロゴパネルとビスもキレイなもの」に交換します

↓ 交換完了です
ボリュームスライダー付近の画像です

↓ キレイに収まりました
僕がメンテナンスした全ての1701には「日付とネーム」を残してあります
分解防止のため「赤いマーキングビスが1本」あります

↓ 裏蓋をキレイに乗せて(この作業がコツがいります)裏ビスにもマーキングして完成
各1701に交換部品名をメモで残してあります
クション材がひとつ欠品中です。お届けまでには取り付けます ^^;

月曜まで1701二台のエージング継続します
火曜日までにはSTORES店に出品する予定です
二台を縦置きして配線した画像など後日お知らせいたします

不明 のアバター
投稿:

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